2011年6月24日金曜日

固定翼機における攻撃時の符丁。

が分らなーいと言うリクエストが某鯖管から有ったため、臨時講義を開始するぞ。

先ず、航空機から攻撃する際に符丁を何故発言するのかを説明するぞ。
航空機から攻撃する際、戦闘時に他の部隊から必ずしも自分の攻撃が認識されているわけではない。そんな中「攻撃した」という意思表示無しに武器を使用してしまうと誤爆の原因になったり、敵からの攻撃かと勘違いしてしまう
そうなると戦線は混乱をきたしてしまう
よって航空機等から攻撃する際にはその都度、何で攻撃したのかという符丁を発言しなければならない

それでは、簡易的ではあるが符丁(コード)を紹介して行くぞ。
先ずは有名なFoxシリーズから。
FoxとはNATOフォネスティックコード内のFoxtrotを意味し、更にFoxtrotはFireのFを
表す。要するにFoxとはFire(攻撃)を意味している
この符丁は1、2、3と分かれており、空対空ミサイルの誘導方式によって分かれている
(Fox4についてはマニューバキルや機関砲発射、更にはベイルアウトや特攻等の諸説があり非公式のコードであるため触れない。)

Fox1=セミアクティブ・レーダーホーミングミサイル


Fox2=赤外線パッシブホーミングミサイル


Fox3=アクティブ・レーダーホーミングミサイル


となる。
種別の文字だけでは分りにくいので図を用いて説明して行くぞ。

まずFox1から。
セミアクティブ・レーダーホーミングミサイルというのは自己捕捉機能を持たないミサイル、要するに発射後も母機が誘導をしてやらなければならないミサイルの事を表す。
代表的なミサイルとして、米軍を始め西側諸国で使用されているAIM-7 スパロー。(あーまにはでないと思われ。




次にFox2
赤外線パッシブホーミングミサイル、つまり敵機のエンジン廃熱および空気摩擦熱を赤外線シーカーで捕らえ誘導するミサイルである。一部の機種ではセミアクティブタイプも有るようだ。
代表的なものでは、西側諸国で広く普及し短距離空対空の標準装備とも言えるAIM-9 サイドワインダーシリーズ。(図は最新型のAIM-9X)




最後にFox3
アクティブレーダーホーミングミサイルとは、セミアクティブタイプのように発射後母機からの誘導を必要としない自己誘導型のミサイル、つまり撃ちっぱなしミサイルである。
一度母機のレーダーで捕捉、発射し母機は反転というBVR戦闘を可能にしたミサイルである。
代表的なものは米国を中心とする国で使用されているAIM-120 AMRAAMシリーズ。(これもあーまには(ry)




次。
攻撃時の符丁は空対空戦闘だけではなく勿論空対地攻撃のときにも発しなければならない

対地ミサイルを発射した=RIFLEライフル!


対レーダーミサイルを発射した=Magnumマグナム!


通常の爆弾を投下した=BOMB's Awayボムズ・アウェイ!


クラスター爆弾を投下した=CBU's Awayシービーユーズ・アウェイ!


(レーザー)誘導爆弾を投下した=GBU's Awayジービーユーズ・アウェイ!


搭載機銃を発射した=Gun's Gun's Gun'sガンズ!ガンズ!ガンズ!

えーいっぱいあって覚えらんねー。とか言う現実ならパイロットお断りな兵士諸君も居るだろう。
だが搭載兵器の名前を良く見てみろ。
「GBU-○○」とか「CBU-○○」と付いて居ないか?そう、それをそのまま言えば良いのだ
それでは例の如く、図を見ていこう。(種類が有りすぎて面倒くさい紹介しきれないので1種類ずつ行く)

まず、対地ミサイル(rifle:ライフル)
これは米軍を中心に世界各国軍で配備されているAGM-65D マーベリック
対車両から建物、歩兵戦にまで使える優れものである。




次に対レーダーミサイル(magunum:マグナム)。
米軍で使用されているAGM-88 HARMシリーズが該当する。(図はAGM-88E AARGM)
主に対SAM用である。




次、通常の爆弾(bomb's away:ボムズ・アウェイ)
この種類の爆弾は俗に言う無誘導爆弾で、二次大戦の頃からも一般的に使われているものである。
どこの軍でも保有しているが図は米軍のMk82 500ポンド爆弾。(一番手前)





次は世界中で嫌われ者のクラスター爆弾(CBU's away:シービーユーズ・アウェイ)
大き目の母体から子弾が散布され、通常の爆弾が命中しにくいようなところでも短時間で地上部隊を面制圧でき戦術的に有効であるとされている。(俺は必要だと思うぞ。)
図は米軍で使用されているCBU-87



そして、誘導爆弾(GBU's away:ジービーユーズ・アウェイ)
地上部隊や第三部隊からのレーザー誘導等により精密爆撃の際に使用されるものである。
主に建造物を攻撃する際に使用されるようだ。
画像は米軍のGBU-12 PavewayⅡ向上型。(上が誘導ユニット、下が訓練弾。)





最後は搭載されている機銃(GunsGunsGuns:ガンズ・ガンズ・ガンズ)
機種によって搭載されているタイプが違うが、総じてこの符丁を使う。
もっとも有名かつ美しいのはルーデル閣下が生んだ米軍の現代版スツーカA-10シリーズに搭載されているGAU-8 アヴェンジャーであろう。(ワーゲンの奥。)




図解を入れて少々長くなったので最後にもう一度おさらいをしておこう。

[空対空において]
Fox1=セミアクティブ・レーダーホーミングミサイル

Fox2=赤外線パッシブホーミングミサイル

Fox3=アクティブ・レーダーホーミングミサイル

[空対地において]
対地ミサイルを発射した=RIFLEライフル!

対レーダーミサイルを発射した=Magnumマグナム!

通常の爆弾を投下した=BOMB's Awayボムズ・アウェイ!

クラスター爆弾を投下した=CBU's Awayシービーユーズ・アウェイ!

(レーザー)誘導爆弾を投下した=GBU's Awayジービーユーズ・アウェイ!

搭載機銃を発射した=Gun's Gun's Gun'sガンズ!ガンズ!ガンズ!



以上これで臨時講義を終了する。
All Dissmiss!!

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